文明は必ず水のあるところで栄えた。
ということで東洋医学(中医学)の話。
中医学は紀元前には巫祝という呪術で医療や治療をする人たちがいた。その際に、漢方のもとになる薬草などでの治癒が行われていたようです。その後、秦がはじまる前にはすでに今と同じように呪術で人を治すなんておかしい!という人が出てきて、物理的に体を見る治療方法が出てきた。
その当時の中国人は、白か黒かといういわゆるこのマーク
白か黒か、といった二極論が主流だった。
しかし、時は流れ文明がインダス文明になったころシルクロードを渡ってきたインドとの交流が始まり、哲学思想を同じくしていた中国人医師たちはヨガの三極思想、ドーシャ診断やヴェーダ聖典などを読み、摩訶不思議な三焦という経絡を作った。
この三焦、体の上半身とおなかと下半身の三つのエネルギーを司る経絡。
この経絡の「三焦」という三つの焦が、もしかしたらドーシャのヴェーダ・ピッタ・カパとシンクロするのかもしれないが、とにかく二極論だった中国人は、経絡上で陰と陽という二極のこだわりを捨て、三極の三焦を追加させた。
それからインド哲学のアーユルヴェーダーの研究や、同じく文明で流れてきたギリシャ・アラビアで発展したユナニ医学の中で、より中国人に合った診断法として五行説を取り入れ今の形にさせたらしい。
らしい、というのは見てもない、聞いてもない、昔のことなんて本当かどうかわからないから。
ギリシャ・アラビアで発展したユナニ医学はアジアでは知名度が低い。
それはおそらくアジアの中で発展した医学は文明で交流し、ベースの中医学書 黄帝内経を中心に、何十年何百年もかけ改変し続けた結果、人口が一番多かった中国周辺の人たちに施すことが多かったことと、ギリシア人などの西洋人とアジア人の気質や気候などの環境が大きく異なり、よりアジア人を対象に作られた中医学、ないしは東洋医学が最適だったからだと考えられる。
人は環境により擬態化する動物と同じように、それぞれが住む環境に合わせて体はどんどん進化する。
環境が人の体を作り、その環境にある食べ物が人を作り、その環境がその国を作る。
西洋医学は、日本へ外国船が流れ着いたころ、文明交流が始まりもたらされる。
そのうち、文明開化とともに日本では西洋医学を主流とし、哲学思想を用いた漠然とし、精神的にエネルギー的に感覚を研ぎ澄ませる必要のある東洋医学は衰退してしまう。
文明が変わるとまた変わることがたくさんある。
我々はすでにインターネットという文明の力が出てきた。これはネットワークの川でできている。物理的な川ではなく、バーチャルな川である。
世界中と交流し、それぞれの世界の中で起こっている出来事や、必要、不必要にかかわらず情報が自由に入ってくるようになった。それにより、また東洋医学が見直され始めている。
昔は何百年と掛かっていた文明での交流が、一瞬でできる時代。
すごい時代。。
すでに文明での医療はどんどん改変され、進化している。
ただ、このままの文明は長くはもたない。
また新しい文明がはじまるのです。
それはたぶん、AIによる人類が支配されるものとするものの二極化の文明のはじまり。
その時に、わたしたちの医療はどのように変化しているでしょうか。
わたしは今後、コンピューターが人間の体に取り込まれ、下肢や上肢に不具合のある人、ガンなどで大病した人、痴ほう症など、AIの一声でどうにかなる時代になると考えます。
それがいい悪いかはともかく(わたしは絶対嫌だけど)
そういう時代になる。
気がする。
未来の予想が出来すぎて、ヒトラーの予言を思い出すとまじかーって感じだ。
人間らしく生きるために、東洋医学は自分たちに必要な体の感覚を思い出し、受け身で流されるまま生きるのではなく、自分の体と向き合いながら生きる術を一緒に教えてくれる素晴らしい医学と感じる。